WES News 40 2005年10月 1日

弾む!女性委員会

委員長・雨森 隆子

平成17、18年度の女性委員会委員長をさせていただくことになりました。 士会に女性委員会があったから入会した私です。子育て中で仕事から離れている人達が情報収集や刺激、活力がほしくて、 士会の中身はわからないけれど、女性の活動ならと思う方もいるはずです。女性会員は会員の1割弱。 女性が入るきっかけの窓口にし、士会の活性化にも女性会員を増やしていきたいと思います。 また、女性、男性の枠をこえた建築ネットワークを通し、青年委員会との連携をもつことができ、 建築士会活動交流会も第三回を開催する運びとなりました。       2年後には関ブロの神奈川大会も控え、各委員会と協力体制を整えることも大切だと考えています。 建築士会がどんなところかを広く社会に発信すべく、 力不足ではありますが、皆様のご協力を得ながら委員長を務めさせていただきます。

運営委員紹介

委員長・雨森隆子
副委員長・佐藤陽子・間木宏美
委員・浅見美穂・大川友理枝・大場惠美子
桑田由加子・佐藤里紗・芝京子
関口佐代子・西村綾子・野地春子
広岡まり・八重野みどり・山中美和子
■今年度の主な活動から
6月・全国大会 愛知県「あいちで紡ぐ技と知恵」~循環型社会における建築士の役割~
6月・関東甲信越建築士会ブロック会群馬大会「人・建築・温森(ぬくもり)物語」
12月・全国女性建築士連絡協議会「地域と共生する居住環境づくり」
~身近な素材を未来へつなぐ~香川県高松市で2日、3日開催されます。

歴史的木造建築見学会
若命家長屋門前にて・2005/4/13

建 築 環 境 部 会

実践すまい塾とのコラボレーション
「勉強になった山辺先生の講習会と、
これからが勉強!の実践住まい塾からお知らせ」
広岡 まり

去る9月10日土曜日、建築環境部会の主催する講習会「第2回木構造の基本と伝統構法」に参加いたしました。 実は、この度の講習会、私が参加している「実践住まい塾」の研究テーマとも係わりがあるということから、 建築環境部会からお声を掛けていただいて、「後援:女性委員会実践住まい塾」としたものです。 後援といっても、開催までの企画は、全て建築環境部会で行っているので、当日の会場準備をお手伝いしようと、早めに会場へ到着したところ、 山辺先生の御講義のパワーポイント操作、という大役をいただき、光栄にも先生のお隣でパソコンを操作しながら御講義を聞くことになりました。 私は、第1回の講習に参加できなかったのですが、この日の御講義で、地盤-基礎-耐力壁-床組-小屋組と、ひととおりの基本、 というより、むしろ木構造の要点を、わかりやすく御説明していただので、大変勉強になり、また、 木構造の奥深く面白い部分を知ることができたと思いました。さて、私が参加する住まい塾では、 木構造をテーマに3年程前から勉強会を行っており、昨年度、新築時の構造手法である「木造免震について」勉強会を開催したことから、 今年度は、リフォームの際の地震対策に関して、たとえば、耐震壁を構造上都合の良い場所に設けることができない場合に、別の場所、 あるいは別の手法で耐震性を向上させるということを、構造の専門家でない者はどうしたら計画できるのか、といった内容で勉強会を 開催したいと考えています。そこで、まずはメンバーによる「勉強会のための勉強会」を10月4日(火)午後6時30分から、 県民活動サポートセンター1503会議室にて行います。木造の耐震補強に関する疑問点などを持ち寄り、 気軽な意見交換を行いたいと思っていますので、メンバー以外でも興味がありましたら御参加ください。

子どもの生活環境部会

関ブロ群馬大会で交流を広げる

関ブロ「群馬大会」が去る6月17日(金)、群馬県伊香保で開催されました。本県からは、「子どもの生活環境部会」が代表として発表を行い、 厳正な審査の結果、「家、住まい、居場所を考える事が子ども達に『家族』を改めて考えるきっかけになってほしい」という思いが評価され、 栄えある第一位となりました。(児玉)

夏休みのワークショップ大盛況

今年の夏休みは、4つのワークショップを行いました。8月3日は藤沢市のかもめ児童クラブ(新林小学童)で、 低学年を対象に部屋模型作り教室。8月21日には、藤沢で市民活動団体「旧モーガン邸を守る会」との共催によるモーガン邸 親子ペーパークラフト教室と、川崎市宮前市民館・遊びランドでミニハウス作成教室。8月24日には今年で3回目となる宮前市民館での 「つくってみよう!夢の家」ワークショップで、ダンボールハウス作りを行いました。 どのワークショップもたいへん盛況で、参加した子どもたちの熱心な表情と、終わった後の満足げな笑顔が印象的でした。 部会ホームページに簡単な報告を掲載していますので、ぜひご覧ください。(岩倉)

スクランブル調査隊

スクランブルな調査報告・森山 恒夫

ある日突然調査の話が舞い込んできました。それも2件。日本中が夏休みに突入する直前のことです。 1件は8月10日から13日にかけて藤沢市善行駅至近にある県立体育センター内のグリーンハウスです。(元ゴルフ場クラブハウス、A・レーモンド設計) 初日と最終日の2日間をどっぷりと悉皆調査に浸かりました。調査の主体は関東学院大学の水沼研究室です。 若い学生には先輩建築士として偉そうに振る舞い、まじめに?寸法取りをしてしまいました。食堂の不可思議な木造トラスの空間に圧倒され、 モザイクタイルの美しさに感嘆の声を上げ、世にも不思議な建物とそのディテールに惑わされ、楽しい日々を送ることができました。 今、この建物の保存再生をしようと身近なところで動き始めました。一般公開も近日中に予定されますので、 皆様には是非ご覧になっていただきたく思います。現在は一部を食堂として利用していますが、ここの定食はどれも美味しいですよ。 もう1件は、鎌倉市大船に現存する大正15年築の旧小坂村玉縄村組合役場です。建物は木造2階建延床面積約85坪。 大正10年、大船田園都市構想が計画されましたが、関東大震災と金融恐慌によって、計画半ばにして頓挫してしまいました。 2階会議場の天井は鉄板を押出した模様天井であり、その工夫が面白いのですが、建物全体があまりにも朽ちている様子のため、 保存修復するには難しいなという印象でした。

A.レーモンド設計の
グリーンハウス(藤沢市善行)

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福 祉 部 会

反町福祉機器支援センターにて・菊地 紀代子

9月17日(土)の午後、横浜市総合リハビリテーションセンターの藤井智氏(理学療法士)を講師に 「障害者・高齢者の身体機能の特性と環境整備」と言うテーマで研修会を行いました。参加者(32名)は全員が建築士会の会員で、 半数の方が初めての参加です。住宅改修の相談を受ける時に建築の話だけでなく、病気や高齢者の特徴を知っている事は大切な事だと思い、 今回はこの様なテーマに決めました。生理的・心理的なもの、病気の特徴を知る事が住宅改修の時期・改修の内容・規模等、 より良い提案を作成する知恵となると思います。今回は藤井先生の熱心な講義・実技(実演)で大変勉強になりました。 随所に住環境に配慮すべき点を入れて話をして頂き、又、教科書に載っていませんがとのコメント入りの説明は、解り易く為になりました。 時間が足りず後半駆け足になりましたが、次回もご期待ください。

建築エキシビション

エキシビション2005・小松原 敬

今年も建築士会員による作品展であるエキシビションを、クイーンズスクエア2Fにある「みなとみらいギャラリー」を会場に開催しました。 吹抜天井の気持ちの良いギャラリーです。30作品が集まり、充実した展示になりました。

会場の様子 6月16日(木)~19日(日)

青 年 委 員 会 だ よ り №1

新しい形への挑戦~青年委員長・永井 香織

2005年度から青年委員長を務めさせていただきます永井です。青年委員会は、昨年度までに「建築ネットワーク」 という枠に囚われない活動を母体とし、住宅エキシビションを部会に送り出しました。また、女性委員会との連携の枠組みを作りました。 青年委員会の方針は、「新しい形への挑戦」です。古い形に囚われず、時代に則して地固めをしていく。まさに女性委員会との連携もその一つです。 若い会員が相乗効果でレベルアップをしていく場を提供していきたいと考えます。皆が楽しく少しずつでもお互いに刺激し合いレベルアップ できることが最大の目標です。また、2年後に控えている関東甲信越建築士会ブロック会青年建築士協議会神奈川大会はもとより、 来年度の建築学会大会など、青年・女性委員会は、士会全体の中枢の立場として、他の委員会・部会との連携が必要です。 新しい形の青年委員会は、皆様の協力なくしては成り立ちません。今後とも、皆様のお知恵、ご協力をよろしくお願いいたします。

関ブロってなあに?

関ブロとは、「関東甲信越建築士会ブロック会青年建築士協議会」の略で、10都県の青年協議会が主催する年に一度、関東甲信越の建築士の大会です。なお、開催地は、10都県での持ち回りなので、10年に一度自分達の士会が幹事県になります。ちなみに再来年の平成19年度は神奈川県が幹事県になっています。 大会の開催目的は、各県で行っている部会などの報告の場であり交流の場、この機会を利用して新規会員を獲得する場、さらに今後の建築士会の方向性を討議する場などが挙げられます。この大会をより有意義なものにできるか否かは、参加者次第です。 是非、関ブロに参加し、他県との交流・討議などを通じてお互いのポテンシャルを向上させましょう!

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群馬、山梨、そして神奈川へ

去る6月16-18日、関ブロが群馬県伊香保にて開催されました。神奈川県からの出席者は、5名という一番の少人数の参加でした。 しかし!1月に開催した士会活動交流会で選出され、神奈川代表となった子どもの生活環境部会の報告を行った八重野さんが見事、 第一分科会のプレゼで優勝しました!!実施内容は、群馬がコンペ形式を初めて導入し、第一分科会「よりよい住環境の為に」 意見・提案・報告、第二分科会「温森の家」設計コンペ、第三分科会「温森探求」群馬県林業試験場の見学、の三つでした。 今年神奈川県は、交流会で審査して関ブロに選出しましたが、このように選出したことの成果がきちんとでているように感じました。 各支部、各部会の実施内容を皆で十分もみながら関ブロに出していくことが、神奈川県内のお互いの活動を知る上でも、 外部への発信という意味で十分有意義です。次回の交流会でも是非、継続したいと考えています。コンペの実施は、なかなか盛況で、 良い試みだと思いました。「新規会員獲得」という意味では今後も実施することが各県にも良い案だと思います。神奈川県は、 今年5名の参加と少ない人数で、本当に肩身の狭い思いでした。しかしこの関ブロを利用し、県内が活性化するように多くの人の参加が 必要だと考えています。是非、皆様の参加をお願いいたします。来年6月15-17日は河口湖畔での山梨大会、平成19年はいよいよ神奈川大会です。 みんなで盛り上げましょう!

あとがき

リニューアルしたWESニュースをお届けします。これまでは女性の会員向けでしたが、今号より青年委員会の協力編集という形になり、 発行部数も大幅に増えました。技術支援委員会とあわせ、3つの委員会の情報をおりまぜての紙面となりました。 新しい編集委員で気持ちも新たに頑張ります!(佐藤・坂本・大場・間木)

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