WES News 46 2008年11月 1日

平成20年全国女性建築士連絡協議会

去る7月18・19日に全建女(全国女性建築士連絡協議会)が、東京で行われました。 1日目は、4つの活動報告と基調講演、パネルディスカッションが行われ、2日目は、A~Hの8つの分科会が行われました。 山口県下関市の「景観測色ワークショップ」の活動報告は、景観を視覚や聴覚だけでなく、採色した調査結果を色分布図にし、検討する。 感覚が形に変わり、測色する事で、見慣れた「まち」が違うものに見える面白さを知りました。 また、基調講演の大垣先生のお話は、家賃収入としての「中古住宅の不動産価値」を金融商品として扱う。 私達とは、違った視点からの住宅の再生に感動しました。 このように、毎年、考えさせられる事がたくさんある全建女。来年は、長野県です。
近県ですので、皆さん是非参加してみてください。(有泉 ひとみ)

◆ 分 科 会 の 報 告 ◆

A分科会「住みかえ」:広岡 まり

コメンテーター小渡さんから、住人が高齢期で片付ける気力がなく、部屋数や物があふれた老朽住宅の実例を見せていただき、 住みかえや住み続けるために建築士が携わる内容は、住宅の改修にとどまらないものがあると、実感いたしました。
参加者の中からも、住みかえに携わった際の経験談をお話しいただき、また、住みかえを行う際には、住宅の耐震性や法規への適合性、 お住まいの方の地域への愛着と言ったことが課題となること、情報提供の方法などを意見交換いたしました。

C分科会「健康住宅と素材」:松本 美佳子

初日の活動報告にありました「平塚らいてうの家」の現在をスライドショーで拝見し、4人のプロジェクトメンバーから、 材料の確保・伐採・運搬・乾燥・加工・値段交渉に奔走された等、実務ならではの体験談を伺うことができました。 意見交換会では、主に「木材」について、その有効活用・地産地消のための取組み等、様々な意見がかわされました。 自然素材を住宅に取り込む場合、デメリットを含めたその特性を知った上で、「経年変化を楽しみながら建物と一緒に生きていく」 という意識を共に「住」の提案をしていくことも重要であると、再認識できた貴重なひとときとなりました。

D分科会「建築物の再生活用」:芝 京子

総勢60余名の人数の中、お子様連れの会員もありました。岡山士会コメンテーターの住生活基本法を切り口に、 住宅のストックの量的な充足、環境問題、資源エネルギー問題等、「スクラップアンドヒルド」から転換されている現状において、 一般ユーザーに対するリフォームセミナーの開催方法を体験型にして好評だったこと、その結果「リフォームの手引き」を作成した事等が報告されました。 発表内容に関しては、非常に深い内容であったことは事実ですが、テーマの再生活用とは、リフォームのことなの? と戸惑いを感じました。しかしそれぞれの立場と環境の中で、最大の力を発揮して活動している女性建築士の皆様には、 心からエールを送り、私の今後の活動の参考にさせていただきます。

E分科会「歴史的な建物とまちなみ」:大川 友理枝

E分科会「歴史的な建物とまちなみ」ではどうしたら残せるのか、建築士として何ができるのかをテーマに 岩手士会「盛岡町家」官からの協力依頼から始まり継続して官民協働で活動が動き始めた。 神奈川士会「旧モーガン邸の再生活用」市民活動が官を動かし復原改修に向かっていたが2度の火災で多くを焼損した。 今後も再生の道を探っていくと発表があり、こうした活動のE分科会での出会いを大切にする為に スクランブル調査隊のHPを紹介してネットワークづくりを提案した。(司会担当)

F分科会「子供と住環境」:児玉 達朗

子供達にとっての家とは何か?子供の成長に伴って住みかえをいかに考えていくか?を軸として、 「子供と住環境」をテーマに北海道、千葉、神奈川、山口から発表と討議を行った。  神奈川の発表は子どもの生活環境部会「小学校の授業支援の中での子供の視点」であった。 子どもへの住教育に対する大切さはいつもながら説得力があった。討議は、「子ども部屋のあり方、与え方」が中心的な話題であったが、 発表が分科会のテーマと関連がなく、討議は散漫気味であった。

G分科会「高齢社会」:下村 旭

当日は三部構成でまずは「高齢者住宅改造事例」ということで北船井型住宅の改造事例をお聞きしましたが 近畿の住宅はほとんど未知の世界で大変参考になりました。どこの家でも玄関の横で牛を飼っていたと報告があり、 最初そこにおじいさんを住まわすのに抵抗があるということでした。 「花と緑、健康と福祉のまち修徳」はまちづくりの報告で商店街衰退はどこも課題と思いました。 「やさしいトイレマップふくしま」は行政との協動での取り組みで、このような活動が広がることでバリアフリーが地域の中で より根付いていくようになるといいなと報告を聞いて思いました。

H分科会「集まって住む」:間木 宏美

住まいが多様化しつつある中、住まい・人・コミュニティがバランスよく取れることで安心で快適な暮らしにつながるという主旨で 約30名の参加者全員の意見を聞くことができました。 私はこの分科会に数年参加していて、以前は高齢になっている方達の住まいについての報告などが主でしたが、 今回は参加者自身が近い将来どのようにして暮らしたいか、どんな不安があるかといった意見が多く出ていました。 建物に集まってということに限らず、近く(近所)に集まって住むこともひとつの形ではないかと思いました。
この他にB分科会「建築をとりまく制度」がありました。

分科会の様子»

木造塾 第1回
「製材と木材乾燥~国産材を取り巻く環境」に参加して

建築環境部会8月30日開催
泉田 美穂

講義の当日は、残暑の厳しい暑い日でしたが、68名参加の盛況ぶり。
内容は人工林の木について日本の国土面積に対する比率・その人工林の樹種・植林から始まり間伐等を経て伐採に至るまでの過程・ 年代別木材価格の推移・そして木材産業の経過等々の詳しい説明を、配布された資料の図表を前にしながらの熱い講義でした。 また、木材の含水率・性質そして曲げヤング係数まで解説して頂きました。数字が苦手なわたしにも解りやすいお話でしたが、 あまりの詳しさについて行けず睡魔と闘う事しばしば・・・今回の講義では、 材木を改めて学びたいと思う建築士会会員は多くいるんだな!!!という雰囲気を感じとれるものであり、 私自身こんな事ではまだまだと反省しきりです。私は「生きている材料」それは「木」そのものだという漠然としたものを持っています。 いつも「木」を目の前にして思うのですが、知れば知るほどその「木」はなんと奥深く、 そして我々の風土の中に根付いているんだろうと感心させられます。 私のその漠然としたものを今回の講義を聞いて、自分自身の「木」についてのバラバラな知識を整理したいと思います。 また、人工林が私たちの建築材料となるまでにどれだけ手間隙がかかっているのか改めて思い知らされました。 これからも2回目3回目と参加して自分の身となり糧となる様に学習していきたいと思います。

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★神奈川県建築士会活動交流会のお知らせ★

来る平成21年1月31日(土)午後12時半(受付)第6回 神奈川県建築士会活動交流会 in 小田原が 開催されます。
タイトル:未来を切り拓く! 「伝統を活かす再生」
場  所:小田原市民会館 小ホールにて
今回の交流会では、第一部で人から始まる地域再生を、第二部では地域再生のハード面 (建築士会の会員が活動に参加している「守る技術」「地域再生の手法」を紹介)を学びます。 第三部では地域再生を考える人々の交流を行う予定です。そして懇親会♪詳細はサロン1月号で。
お楽しみに!
会員皆様の参加をお待ちしております。
主   催:(社)神奈川県建築士会
企画・運営:(社)神奈川県建築士会小田原交流会実行委員会

自分でやってみよう~
在来木造3階建ての構造計算

初級編に参加して:小田川 友子

初夏から初秋までの約3ヵ月間、計7回にわたって相模大野で行われた講座「自分でやってみよう~木造3階構造計算(初級編)」に参加しました。 小ぶりな3 階建住宅の図面を土台に、荷重の計算から、強度の確保の確認、各部材の断面設計、最後に基礎の設計までの、ほぼフルコースの内容を、 具体的な数値計算を行いながら理解体得していくというものでした。参加者は、木構造設計のプロ?や、 「ホントの初心者です♪」という人や、施工に携わっている人などさまざまでした。 各立場での質問や、それについての講師の先生の丁寧な回答も勉強になりました。 私の場合、「初級編」の文字に惹かれての参加でした。これまで木造については独学で経験も少ないなか、 今回納得できたことも多く、本当にありがたい企画でした。

WESフォーラム

---徳島から鞆の浦へ---佐藤 里紗

今年も全国大会の交流プラザに「旧モーガン邸」のパネル出展を させていただきました。和歌山→栃木→愛知→北海道→徳島と皆さんの協力のおかげで毎年最新情報を持って参加し、 コツコツと派手ではないけれど活動を継続していることを全国に発信する機会としています。 建築士会会員が参加している市民活動の出展も多くなり、建築士会が社会へ向けて行動する団体であることを改めて感じました。
前日の設営から当日9時-16時でブースにいるので、徳島のおいしいものも見どころも時間がなくて、 ホテルの窓から眉山を眺めただけでした。人形浄瑠璃とうだつのまちは見たかったけれど、またの機会に。
ただ、徳島士会スタッフの温かいもてなしの心やここならではの方言にふれ、徳島の「人」は堪能できたかなと思います。 どこへ行ってもその土地の文化である方言を耳にするのは楽しく自分が旅人であることを実感するのです。 旅の最後はまた鞆の浦へ行きました。和歌山大会の帰りに初めて行ってから4回目になります。 町はポニョブームと架橋問題でにぎわっていましたが、桑田家にお世話になり、鞆は初めてという友人とまち歩きや建物見学を楽しみました。 何度も訪れたいまちには必ずまた会いたい人がいるのです。(鞆についてはスクランブル調査隊の「鞆の浦の魅力」をご参照下さい)

スクランブル調査隊見学会
---旧日本海軍飛行艇格納庫訪問記---
情報広報委員会 河本 義彦

フルオープンになる正面の間口巾は約150メートル、トラス構造のスーパーストラクチャー梁だ。それを支える主柱は真ん中に1本だけ、教科書どおりのピン柱脚のトラス柱だ。桁行方向は約70メートルで4スパン、おったまげた空間である。鉄が貴重な戦時中に、大盤振る舞いされたこの建築がどんなに重要だったかを物語っている。 主翼の幅が40メートルもあるような飛行艇が40機ほど格納され、鉄板で作られたスライディングドアを開ければ目の前はすべて海、そのまま飛び発てるようになっていた。 この建築は、日本海軍横浜航空隊の施設として建築されたが、終戦により米軍に接収され朝鮮戦争中の後方支援に利用された。返還後は神奈川県警第一機動隊の施設として使用されたため、壊されることなく今まで生き延びたのだ。 解説に同行していただいた、磯子区郷土研究ネットワークの葛城さんに、もやい綱を巻きつけた鉄柱や岸壁の名残のコンクリート、物資を運んだ線路など、遺構をひとつひとつ解説していただき飛行艇が活躍していた時代を想像しながら楽しく時間を過ごすことができました。この場をお借りして、お礼を申し上げます。
WESニュースはこの号から、情報広報委員会が協力することになりました。神奈川県建築士会の動きを、 いち早く皆さんにお伝えすることが重要だと考えています。 また、皆さんからのご意見ご要望はHPの掲示板に書き込んでください。 双方向の情報手段を有効に活用し、行動する建築士会にしていきたいと考えています。

旧横浜海軍航空隊
飛行艇格納庫前にて記念撮影

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青 年 委 員 会 だ よ り №7

座談会!「建築士法改正」にひとこと

はじめに、この座談会は10月8日(水)女性委員会青年委員会合同委員会にて委員有志で「建築士法改正」 とそれに伴う法改正について意見交換を行った抜粋のものであります。
■「建築士の資質、能力の向上」(建築士に対する定期講習の受講義務付け・建築士試験の受験資格の見直し)
□管理建築士の責任が明確化になる中、開設者(経営者)から首を覚悟で断るのか業務を遂行するのか判断に悩む場面も想定される。
□この不況の中、設計事務所(建築行政は一部可)に就職を選択しないと受験資格は得られにくくなるが 「研究・教育・施工」関係者は設計者への道の変更が途絶えるのか?□施主に対する重要事項とはどこまでか?また、 基準は未だに決まっていないが、決まったところでトラブルの改善に本当に繋がるのだろうか。 「言ったor言わない」日頃気を付けているが難しい問題である。

■高度な専門能力を有する建築士による構造建築士及び設備設計の適正化
□実務で設備設計業務をしている建築士はほとんど存在しないと思うが名義貸しの実態を誘発するのではないか・・・。
■設計・工事監理業務の適正化、消費者への情報開示
□消費者の知らないところで法律がどんどん変わっている。政府の周知はどうなっているのか?
□現在の法改正の状況説明してるだけで施主に「そんなに大変なら・・・。」中止になるのではと心配になる。
□年次報告など作業が増えるだけ、本当に毎年必要なのだろうか。

写真は座談会当日
意見交換の様子»

■団体による自律的な監督体制の確立
□建築士会の業務・役割も増えるのも結構だが事務局の作業量がこれ以上増えても大丈夫だろうか。
□会員サービスの低下に繋がらないのか心配。
□私たち会員の会費で使って(事務局の作業が)会員外の面倒までなぜ見る必要があるのか疑問。
■建設工事の施工の適正化(建設業法の改正)
□履行法については、すでにお手上げの中小の工務店まで出てきてる。「新築はもう請けない・・・」の声も。
■その他
□現在、「一級建築士の懲戒処分の基準」の改正案が国土交通省HPでアップされているが、 自動車免許の違反と違って一度処分を受けると二度と軽減されない。また、なぜ一級建築士のみの基準なのか?二級建築士の捺印は 慎重でなくて良いのか?
□聞いた話では、代願を1棟あたり数万円で受けている建築士も存在する様だが本当に消費者の為の業務が遂行できているのだろうか疑問。
□とにかく簡単に捺印するなと・・・。
□行政窓口でもこの建築士は大丈夫だろうかと思うことがある。
□「設計・工事監理業務などの報酬基準」(旧建設省告示1206号)の改定案が公表され、業務報酬の算定ベースとなる 業務量の略算表の見直し、現行では工事費別で算出している業務量を床面積別に改め、 「総合」(意匠と統括)、「構造」、「設備」の別に表示して業務量の単位も「人・日」→「人・時間」に改める予定だが、 それで良いのか?疑問。
◆記述については、国土交通省HP、(社)建築行政情報センターHPを参考にしております。 相応しくない表現もあるかと思いますが座談会の要約ですのでご了解ください。

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情報広報委員会編集協力
支 部 ・ 委 員 会 だ よ り №1

横須賀支部の活動
支部長 加藤 隆夫

横須賀支部は三市一町(横須賀市、三浦市、逗子市、 葉山町)に居住又は勤務する会員で構成され平成に入った頃より会員数が減少し、現在は最盛期の2/3程度の230数名です。減った会員の分を補う意味もあり、 平成3年に地元建築事務所団体三会(建築士会、建築士事務所協会、ミーズ設計共同組合)にて合同事務所と事務局員を持つ事により行政機関や建設業界団体とも協力関係が整い、事業の共催が多くなりました。 しかしその後も会員の減少は歯止めがかからず、又支部交付金の減額などもあり支部が単独で事業を行う事には限界があり、横須賀支部は本部委員会の活動に積極的に参加し情報を得ると共に指示協力を仰ぐ、又同じ状況と思われる他支部と交流を深め、他支部事業や同好会等にも参加させて頂く等、人員不足や予算運用に工夫を凝らしている状況です。

写真は(建築展)(ハイキング)

[横須賀支部(共催含む)事業活動]
5月・・・総会 10月・・・ハイキング 11月・・・よこすか産業まつり参加 1月・・・合同新年会 2月・・・都市景観フォーラム 3月・・・スキー&スノボーの会 偶数月開催・・・法令等講習会 奇数年開催・・・建築展 その他・・・月例幹事会、役員・賛助会員と暑気払い、忘年会懇親会

小田原地方支部の活動
支部長 山口 良廣

Ⅰ 行政庁等からの協力依頼事業(通年事業)
① 小田原市市民部暮らし安全課所管による、リフォーム詐欺等の住宅相談事業を通年実施。
概要:市民から行政庁に相談が寄せられた場合、当支部に調査依頼の要請があり、 2名で相談者宅を訪問し現場の状況・見積の状況を確認し、工事等の必要性の判断や、その後の諸問題の相談にあたります。
② 小田原市社会福祉協議会(略:社協)の所管による事業で、弁護士・建築士・建設業者による協同事業として実施中です。  概要:社協で認定された要介護者が、介護内容に応じ少しでも快適に過ごせる為に、住宅内部や外部アプローチ等の生活空間を改修する事で、日常生活のバリアが改善されるための事業です。 介護士(社協)・建築士会・事務所協会・建築協同組合の協働事業で、年間を通して月1回の日程を設定し、3者が各1名現地調査を実施して、改善内容等の報告書を作成し社協に提出する。
③ 木造住宅耐震診断業務を、小田原市の協力依頼により当支部で実施しており、市に相談が入ると当会に派遣要請がされ、相談者の意向等を伺い現場調査を実施し、耐震改修事業の推進を図っている。「士会・協会の共同事業」
Ⅱ 見学会等の実施
① 小田原城馬出門復元工事の現場見学会の実施  平成20年6月28日(土)小田原市・文化財建造物研究所の説明
② 役員会及び監査会
・監査会:平成20年4月10日(木)午後5時~
・支部通常総会:平成20年5月10日(土)
・支部役員会:平成20年5月30日(金)
・講習会:平成20年6月5日(木)小田原市景観形成地区変更説明会参加
・小委員会:平成20年6月7日 建築士会と事務所協会で
③ 今後の予定(あくまでも予定です)
・平成20年11月1日(土)見学会開催「横浜山手方面の洋館巡り」
・平成21年予定・・・地震関係の研修会・交流会事業その他

湘南支部の活動
支部長 山口 省一

昨年から建築士の職能をより理解していただくために、市民を意識した活動やPRに力を入れ、 一定の成果を上げることが出来たと思っています。今秋も「市民向け講習会パートⅡ」 を昨年の藤沢地区に続き茅ヶ崎地区にて開催致します。 多くの市民の参加を期待するところです。また地域にとって重要と思われる建物が多数ありますが、 私達の力で調査し、歴史、生活、技術、を研究課題として、生きた教材を持って会員皆が勉強できればと思っています。 すでに一物件は調査が終了し、これから成果品として冊子にまとめつつあるところです。 これは私達だけでなく地域の人々も巻き込み、建物ひいては街並みにも関心を高めて頂ければ、 やりがいのあることで力が入るところです。この建物調査は若い会員の参加も多く、支部としても重要な位置づけとして考えております。 このようにしばらくは市民を意識した活動を通じ、会の事業を展開して行きたいと考えています。

教育講習委員会の活動
委員 小倉 宏志

<最近の活動状況>

■ 建築士等を対象とした超長期住宅関連講習会
開催日 平成20年10月1日(水) <終了済>
テーマ 超長期住宅に関する最近の動向・法制度の概要等
講師:米澤榮三 氏
改正建築士法の概要 講師:神奈川県県土整備部
参加者 126名
■ 住宅の基礎設計講習会
開催日 平成20年11月1日(土)
会場:かながわ労働プラザ(Lプラザ)
講師:若命善雄氏・真島正人氏(㈱設計室ソイル)、内山勝麗氏
<今後の予定>
□ 神奈川建築コンクール入選建築物見学会
開催予定日 平成20年11月27日(木)
◇「改正建築士法・政省令解説講習会」 
開催予定日 平成20年12月3日(水)会場:関内ホール小ホール
開催予定日 平成20年12月11日(木)会場:藤沢市労働会館
◇ 「すべての建築士のための特別総合研修」(旧指定講習会)
開催予定日 平成21年1月28日(水)会場:新井関内ホール
○ 建築士の定期講習 <対象:建築士事務所に属する建築士(管理建築士含む)>
(社)神奈川県建築士事務所協会との共催を予定、詳細は後程発表になると思いますが、年に4回ほど開催する予定です。 該当する会員の方は今後の建築士の雑誌封筒にご注目下さい。
※凡例 ■:終了済 □:今後の講習会 ◇:義務に近い、建築士として受講しておいたほうが良い講習会 ○:改正建築士法施行後、建築士事務所に属する建築士は義務(修了考査有) 各講習会とも詳細は、士会の毎月の会報の封筒に記載予定ですので、ご覧下さい。 御興味がある講習会また、出席が義務となる講習会もございますので、この機会にご参加いただき研鑽を積んで頂ければと存じます。
尚、委員会の活動については、http://blog.goo.ne.jp/jingasita にて写真も掲載してご紹介していますので、 より新しい情報は<教育講習委員会のブログ>をご覧下さい。

防災特別委員会の活動
委員 大西 正行

ここ数年で、日本国内において新潟で2回、岩手・宮城でと、海外でも中国・四川省で大地震が起きています。この日本は地球的規模からいって、4つのプレート境界の上に乗っていることから地震大国ともいえるかのように位置しています。  建築士会連合会では、ブロックごとに応急危険度判定士、住宅相談キャラバン隊の派遣の協力体制をとっています。ここ神奈川県では県民の皆さんの地震に対する意識が比較的高い地域です。応急危険度判定士の制度も静岡県と並んで全国的には先を行きました。また県内の自治体による耐震事業等もすすんでいます。  このような状況ではありますが、いざ災害が起きた時に住宅相談キャラバン隊に参加してくれる建築士への速やかな連絡方法がまだ確立していません。また、住宅相談キャラバン隊員も募集しているところです。従来からの方法ですと、メール・FAX・電話と順番に行っていくわけですが、横浜支部の場合人数からいって、士会会員の皆様すべてに連絡をとるのは不可能であります。そこで、先に住宅相談キャラバン隊に参加する意思を表明してくれた方々へ登録をお願いして、その方々へ災害時の緊急連絡をするということになりました。  また、横浜支部以外では別の方法を模索しています。建築士会会員の皆様におかれましては、ボランティアの要素が大きなウエイトをしめますが、住宅相談キャラバン隊への参加・登録をお願いします。防災特別委員会では、このように災害時の連絡方法、その時の行動の手引き等を、県の資料・マニュアルを参考にまとめているところです。  防災委員会では災害時に他県へ行ったときに身につける「腕章」をすでに用意しており、各県からの建築士が多数込み合うような所では目印となる「のぼり」を作成中です。建築士として出来ることは何かと日頃から考えておきたいものです。

「編集後記」

WESニュースは平成4年4月に女性委員会発足と共に第一号が出ました。B4両面刷りの縦書きで女性会員向けの発行でした。 平成17年10月の第40号で青年委員会の協力となり全会員向けの発行となりました。
今号は情報広報委員会のニュースレターも参加してリニューアルです。 Womens Eyes Society の頭文字をとってWESニュース!(間木)

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