中支部の活動報告

2013年初のナナメ塾(ゲリラ塾)~箱根板橋歴史的建造物ミニ探訪~開催しました!

2013/01/20

小田原市板橋に在る「内野家」は3代に亘り同地で醤油醸造を生業とし、昭和50年代に廃業したものの、明治36年建築された店舗併用住宅は現在も残り、土蔵造り町家形式ながら、出入り口部分の石造りのアーチを取り入れた和洋折衷の外観は当時の建築の流行を残す貴重な遺構です。

文化財の指定は受けていないものの、市の「歴史的風致形成建造物」の候補の一つです。

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その内野家が今月の土日曜日を中心に5日間特別公開を行なうということで、最終日の20日(日)、ナナメ塾有志で見学に訪れました。
幸運にも所有者である内野氏の直々の解説のもと、各部屋の当時の使途、醤油醸造業を廃業した経緯、所有者側としての維持管理についての現実。
保存を願う一方で、先日の大阪市の渡辺邸(http://watanabetei.org/の存廃問題などでも改めて浮き彫りとなった建築物の所有者側の声に耳を傾けることも出来、有意義な見学ができました。
この他、近隣にあります古稀庵(あいおいニッセイ研修所内の庭園)、また参加された方のリクエストも有り松永記念館及び老欅荘を訪れました。
お越しいただきました皆様には、厚く御礼申し上げます。
また、今回もお問合せをいただきましたこと、新木さんには資料をご提供 いただき感謝しております。併せて御礼申し上げます。
また2月3日(日)には内野邸ほかにて「板橋周辺 歴史的建造物リレー第6走「古稀庵の余光」」が開催されます。
この建物を見学できる機会に恵まれることは今後厳しいと思われます。お時間があるようでしたら、是非足をお運び下さいませ。

(参加者:6名)