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重い病気を持つ子どもとその家族を支えるための施設「もみじの家」 見学会レポート
2016年5月26日(木)、女性委員会では国立成育医療研究センター内にある「もみじの家」(東京都世田谷区)の見学会を開催しました。
この施設は、重い病気を持つ子どもとその家族を支えるために、日本で初めての「公的医療機関での短期滞在型医療施設」として2016年4月にオープンしたばかりです。
施設では、“医療の充実”と“家庭的なくつろぎ”をどう両立させるか、また子どもの心身の成長・発達を助けるためにはどうすればよいかという課題に答えを出すための様々なアイデアが実践されており、設計者の配慮と専門スタッフの強みが相まって先駆的な取り組みがなされていました。施設の一部をご紹介します。
■1階共用ホール
■【センサリールーム 】 子どもの感覚を刺激する目的の室で、五感に直接訴えることができる最先端の設備を備えていました。中でも、視力の十分でない子どもが目に近づけることで光を感じることができる設備は大変印象的でした。
■【個室(家族用)】小さなキッチンが備わったLDKにあたるくつろぎの室、子ども用医療ベッドが配置された子ども室、そして家族用寝室という構成になっていました。
家族でゆったりできると同時に、スタッフの目がきちんと届く配慮が求められます。スタッフが利用者の異常を察知するために、廊下やホールに面する壁には複数のドアや意匠的な役割も持たせた小窓が計画されていました。
■【一般浴室】普段家族で入浴することができない利用者のために、坪庭をしつらえた家族用浴室が計画されていました。家族で入浴できる時間は、家族にとって思い出深いひとときになるに違いないでしょう。
【まとめ】
施設は医療機関ではあるが、利用者に家庭的な居心地のよさをどう感じさせるかが設計上の課題となったでしょう。
医療的な役割は当然ながら、
●家族以外の人々とのコミュニケーション
●利用する子ども同士のコミュニケーション
●子どもの心身の発達を促すための教育的側面
●日々のケアの緊張から解放されることによるストレス軽減効果
など、施設が利用者に提供できるソフト面の役割が想像以上に大きいことを知る機会となりました。これらソフト面の役割を支えるための建築とはどういうものか深く考えさせられました。(阿見 久美)
女性建築士のためのバックアップ勉強会 その3
~たまには建築士会以外の場所へ行こう~
今回は、女性委員会メンバー限定で参加者募集を行い、構造デザインに関する勉強会を実施しました。
楽しみながら、力の流れ・構造デザインの可能性を学ぶこと、今後のイベント内ヒントを見つけることを目的に開催しました。
■日時 : 平成26年8月9日(土)
17:00~20:00
■講師 : 日本大学理工学部 名誉教授 斎藤公男氏
■参加者 : 女性会員、女性委員
■参加費 : 無料
■講義内容: ①模型をみながらの構造力学・構造デザインの解説
②新しい、建築の見方(講義)
③ディベート
【レポート内容】
お盆休み前ゆえ、暑気払いを兼ねての課外勉強会を実施しました。
来年度以降、講演会もしくはワークショップができるよう、事前の交流も目的に、斎藤公男先生の事務所「A-Forum」にて、構造力学の模型、構造に関する様々な書籍を斎藤先生の解説付きで見たり、ローマ時代から現代(国立競技場の可能性まで)の建築を構造デザインの視点でまとめられたパワーポイントによる講義、そして、皆が現在携わる仕事の報告を兼ねたディベート兼暑気払いと、とても贅沢な勉強会でした。
ただ、台風の影響、帰省などで集まりがよくなかったのは非常に残念です。
税務勉強会「税理士に学ぶ、住宅ローン」
住宅ローンに焦点をあてた勉強会を、現役ライフプランナーの野沢氏をお招きし開催しました。
■日時 : 平成27年11月4日(水)
18:30~19:30
■講師 : 野沢勝久氏(税理士・ソニー生命株式会社)
■参加者 : 8名
【レポート内容】
住宅を設計するという事は、依頼者のライフプラン全体に関わる事であるという観点から、
住宅ローンに焦点をあてた勉強会を、現役ライフプランナーの野沢氏をお招きし開催しましました。住宅ローンの仕組みをはじめ、ローンが導入されてからの金利の動向から、固定/変動金利の選択による総支払い額の違いなどを学びました。
【感想】
メガバンク、ネット銀行、フラット35など、それぞれ特色があることを知り、一人ひとり異なる状況である依頼主の方へ、総体的な提案をすることが大切だという事がわかりました。 設計した住宅に長く快適に住んでいただくためには、デザインと技術だけではなく、予算や金融に関するアプローチも大切であると今回の勉強会を通して痛感しました。
女性建築士のためのバックアップ勉強会 その3
~たまには建築士会以外の場所へ行こう~
今回は、女性委員会メンバー限定で参加者募集を行い、構造デザインに関する勉強会を実施しました。
楽しみながら、力の流れ・構造デザインの可能性を学ぶこと、今後のイベント内ヒントを見つけることを目的に開催しました。
■日時 : 平成26年8月9日(土)
17:00~20:00
■講師 : 日本大学理工学部 名誉教授 斎藤公男氏
■参加者 : 女性会員、女性委員
■参加費 : 無料
■講義内容: ①模型をみながらの構造力学・構造デザインの解説
②新しい、建築の見方(講義)
③ディベート
【レポート内容】
お盆休み前ゆえ、暑気払いを兼ねての課外勉強会を実施しました。
来年度以降、講演会もしくはワークショップができるよう、事前の交流も目的に、斎藤公男先生の事務所「A-Forum」にて、構造力学の模型、構造に関する様々な書籍を斎藤先生の解説付きで見たり、ローマ時代から現代(国立競技場の可能性まで)の建築を構造デザインの視点でまとめられたパワーポイントによる講義、そして、皆が現在携わる仕事の報告を兼ねたディベート兼暑気払いと、とても贅沢な勉強会でした。
ただ、台風の影響、帰省などで集まりがよくなかったのは非常に残念です。
女性建築士のためのバックアップ勉強会 その2
~建築士の資格が活かせる仕事を学ぼう~
今回は、子育て中などの理由から、興味はあるがなかなか建築士会の活動に参加できない人、参加の機会を探している女性建築士へのアプローチが主目的です。
対策① 広報
建築士会女性会員へのMLを利用
対策② スケジュール
女性委員会の雰囲気を感じてもらうため、勉強会→委員会にて設定
■日時 : 平成26年6月4日(水)
18:30~19:30
■講師 : 甘糟鑑定事務所 代表 田中公成氏
■参加者 : 女性会員、女性委員
■参加費 : 無料
■講義内容: ①自然災害に関する鑑定業務について
②質疑・応答
【レポート内容】
建築業界からいったん離れ、子育てや介護など家族のために時間を費やすことは、やはり男性より女性建築士の方が多いと感じています。
復帰といえども、フルタイムがやっと、とても残業など厳しい状況です。しかし、建築は残業なしでの勤務は色々な面からも難しい仕事内容です。
そこで、建築士の資格が活かせるお仕事を学ぶ機会を設けました。新たなメンバーも1名加入となりました。
新規メンバーの勉強会への感想文です。
講師である田中社長(甘糟鑑定事務所)は、東日本大震災の時に被災地の家屋の損害調査を実施しましたが、一級建築士が不足していたという事実に直面し、現在、一級建築士に向けて損害調査のマニュアル作成や講習会を開催されています。
女性委員会でも勉強会が行われ、その後の、大雪、ひょう雪の被害についての業務をこなしました。さらに田中氏は、女性向けに考えられている対応として、グループに分けてシフト制を用いることで、業務の負担を減らして行くことも考えられています。
柔軟に仕事の予定を組めることがうれしいです。子供が病気や学校のことで手が話せない場面でも周りを頼ってよいのだと安心して仕事が行えます。
将来の仕事の可能性に期待します。
(脇谷)
女性建築士のためのバックアップ勉強会 その1
~防災・減災について考える コラボセミナーのための事前勉強会~
今回は、コラボセミナーにて宮城県建築士会女性部会より被災地の現状報告があるため、 主催者である女性委員会・防災委員会にて事前に被災地の今を地震工学の視点から学びました。
■日時 : 平成26年5月7日(水)
18:30~19:30
■講師 : 関東学院大学 名誉教授 棈木紀男氏
■参加者 : 女性委員、防災委員、その他
■参加費 : 無料
■講義内容: 震災直後と今-阪神淡路大震災もふまえつつ東日本大震災を見続ける。
震災直後と今の写真を見ながら、被災状況・耐震改修事例等の講義。
棈木先生がボランティアで訪問を続ける仮設住宅のお話しや、実際に津波から避難された方の体験談など、
生の声の報告。
質疑・応答
【レポート内容】
①阪神淡路大震災と東日本大震災は、地震波・周期・共振の有無からも建物への被害状況は異なります。
②瞬時の判断で、自身の被災状況は異なる。この2つは、とても印象に残りました。
①は、建築士としてある程度は解決できそうですが、「どこまで耐えうる構造とするか」…全てを網羅すると、とんでもない建物ばかりで街並みもどこか寂しいものとなります。
意匠・構造・設備が集まり、何を優先するか話し合い、知恵を出し合うこと、そしてその結果をきちんと施主に説明をし判断してもらうことの重要性を再認識しました。
②は、日々の訓練で、この「瞬時の判断」は養われていきます。これぞ自助であり、自助が2次災害の拡大を防ぐと実感しました。
防災・減災に関するコラボセミナー内での「HUG(避難所 運営シミュレーションゲーム)」の体験が自助の一助となるよう、コラボセミナーで最大限伝えられるよう頑張りたいとの思いは深まりました。