【「ご近所再発見!熱海をめぐる」視察ツアー】を開催しました
2011/11/30
中支部・ナナメ塾では毎年恒例の秋の視察ツアーを今年は熱海と決定し、11月19日(土)に総勢21名であいにくの雨の中、熱海の名建築と街並みを見学しました。
はじめに熱海駅からほど近いブルーノ・タウト設計の重要文化財「旧日向別邸」地下室を見学。
日本の素材である竹や銘木を随所に使い、崖先に見える太平洋を意識し、隅々までしっかりと考えられた空間・デザインに感動しました。
日本の自然・文化を愛したブルーノ・タウトの建築家としてかつ人としての生き方に心響くものがありました。
昼食後の熱海街並み見学では、昭和初期の別荘地を見学。
昭和の面影が色濃く残っている石畳の道や街並みはそこだけ別世界のようでした。また、時の厚さを感じさせてくれる建物に感動し、熱海という街の歴史と文化の奥行きの深さを知りました。
最後の見学は大正時代に建築され「熱海の3大別荘」と賞賛された名邸が基となる起雲閣。戦後は太宰治や山本有三、志賀直哉、谷崎潤一郎などの著名な文豪たちに愛される旅館となり、平成12年より熱海市指定の文化財となって今日に至っています。
「海運王」と呼ばれた内田信也により建築された日本家屋。日本の伝統的な建築美を伝えるその姿には大正の浪漫が漂います。
「鉄道王」と呼ばれた根津嘉一郎により建築された洋館。
日本、中国、欧州などの装飾、様式を融合させた独特の雰囲気を放っています。
起雲閣全てのその広さ、大きさに圧倒されました。
美しい庭園もありましたが、雨のため見学することは叶わなかったです。