▼ 2017年12月08日 第60回建築士会全国大会「京都大会」
第60回建築士会全国大会「京都大会」
日時:平成29年12月8日
場所:京都市勧業館(みやこめっせ)
テーマ:山とまちと木造建築
参加者:全国の建築士、約3,800名
詳しくは、SALON No.87をご覧下さい。
女性委員会+福祉・防災まちづくり部会合同セッションに参加して
テーマ:コミュニティケア型仮設住宅地を考える
セッションの初めは、女性委員会、福祉・防災まちづくり部会の活動報告と今後の展開提案でした。その後のパネルディスカッションは、活動をもとに、テーマについて協議されました。
女性委員会からは、第27回全国女性建築士連絡協議会、「魅力ある和の空間」ガイドブック製作、福祉避難所、周産期福祉施設について、さらに、事例からその運営及び課題が 報告されました。
防災まちづくり部会からは、平常時より、建築士・建築士会が地域や行政と「普段付き合い」が必要であること。「復興等支援に係る建築士会の事前活動方針」、「木造応急仮設住宅供給に係る建築士会等連絡協議会」の中間報告がありました。
福祉まちづくり部会は、平成 29 年に発足。目的・目標、目指す方向、行動計画について、 また、47 地域リーダーへのアンケートがされ、各地域の状況を把握中と言う事。2016 年よ り内閣官房主催「ユニバーサルデザイン 2020 関係府省等連絡協議会への参加と 2020 オリンピック・パラリンピックへ向けた今後の活動と「福祉まちネットワーク」の構築と協力 要請。さらに、東京建築士会会員の事例「十津川村の新たな集落づくりに繋がる復興の取 組み」の報告がありました。委員会、部会の盛りだくさんな報告からのパネルディスカッションは、テーマに繋がらなかった。災害時に、地域の建築士、単位建築士会が、地域で何をすべきか、「事前の備え」の指針がほしかったと思いました。
雨森委員
▼ 2017年09月27日
平成29年 神奈川県震災建築物 応急危険度判定講習会
応急危険度判定講習会(新規・更新)に参加して
日時:平成29年9月27日(水)午後1時から午後4時30分
場所:横浜市技能文化会館・多目的ホール
神奈川県では、平成4年に応急危険度判定制度が、認定開始されました。
平成7年1月17日の阪神・淡路大震災後、各都道府県で制度化され、県及び県内全市町村(33)「神奈川県建築物震後対策推進協議会」があり、判定士の養成・訓練の実施を行っています。
現在、判定士数は、約11,000名で、9割が民間、1割が行政関係者です。(全国では、約11万名)特に、当県が被災地になった時には、民間判定士が判定作業を行うことになるでしょう。
この制度開始時に判定士となり、更新講習会は、必須でありませんが、再確認のため、講習会に参加しました。
実践さながらの訓練に、緊張し、判定士としての責務を感じる日となりました。
講習会は、応急危険度判定制度、判定技術の説明があり、その後、実際グループ分けされ、事例が出され、一部判定作業を行いました。
演習をする事で、疑問点等がで、その後の解説で、解決していく方法は、実践に大いに役立つと思いました。災害に備え、更新講習会を定期的に行なって頂きたいと強く思った次第です。また、判定士も高齢化しており、継続の意思の確認等も必要な時に来ており、判定士の見直しを望みます。
応急危険度判定士認定証をご確認下さい!!
*自動的に更新され、震後対策推進協議会より、認定証が届きます。
有効期間が超過している、紛失された等の場合は、下記、協議会へお問い合わせ下さい。
▼ 2017年09月22日 防災に関するスキルアップ講習会
「地震による災害と地盤」~地盤と防災を考える重要な視点~
講師:神奈川大学 教授 荏本孝久 先生
日時:2017年09月22日 午前6時~
場所:横浜市開港記念会館
参加数:80名
講演会について
防災委員会では、毎年、会員向けに、防災に関するスキルアップ講習会を開催しています。
今回は、地盤について学び、防災を考え、防災意識を高めようと神奈川大学の荏本先生にご講演頂きました。荏本先生は、平成29年4月9日に放送された・NHKスシャル「大地震 あなたの家はどうなる?~見えてきた”地盤リスク”~」 に地盤の専門家として、出演されています。
建築士は、地盤について、地盤調査会社にお任せしがちで、地盤の知識が少ないと思われます。地盤の知識は、建築士として、必要であり、防災の備えの1つであると考え、地盤と防災について、講演会を企画しました。
講演内容は、地盤構造と地震動の特性、日本付近の地震の起こり方、地盤と防災を考える重要な視点、神奈川県の地盤情報と盛りだくさんでした。先生の地盤調査は、微動探査という方法で、地盤を掘るのではなく、人間が感じない微小な地面の揺れを観測し、そのデータ等を利用し、地盤構造を解析すると言う画期的な方法です。より正確な地盤構造や地盤の揺れが分かると言う事。まだ、身近でない地盤調査方法ですが、この調査法の普及と調査された県下の地盤データの公開を期待したいです。
雨森委員
アンケート集計結果
▼ 2017年09月03日 平成29年度 横浜市総合防災訓練
横浜市総合防災訓練に参加
日時:2017年09月03日 午前10時~午後12時
場所:日野中央公園(港南区日野中央二丁目)
基本方針:自助・共助を高める体験型訓練や新たな課題に対応した総合防災訓練の実施
訓練概要:実動訓練、住民訓練、防災啓発ブース、地域防災拠点開設・運営訓練が行われた。
参加規模:約60機関 約2000名が参加
この総合防災訓練は、毎年行われ、関東地域として、第38回九都県市合同防災訓練の横浜会場でもありました。
横浜市の建築関連団体に要請があり、応急危険度判定士の建築士として、応急危険度判定訓練を行いました。
会場には、倒壊した模型の建物4棟あり、関係者や市民が見守る中、2組での判定訓練でした。
実践さながらの訓練に、緊張し、判定士としての責務を感じる日となりました。
その他、Jアラード等による情報伝達訓練、シェイクアウト訓練(自身の安全確保)、初期消火訓練、ガス、水道施設の復旧訓練、緊急交通道路確保訓練など、災害時に起こりうる事への防災訓練が、多種行なわれました。
防災委員会は、このような防災訓練の必要性や防災訓練の情報を発信して行く事も重要な活動と思いました。
▼ 2017年07月15日-16日 平成29年度 第27回全国女性建築士連絡協議会(東京)の報告
未来へつなぐ居住環境づくり ―和の空間を考える―
日時:2017年07月15日-16日
場所:日本建築学会建築会館ホール
①7月15日(土) 13:00~18:15
・開会式、活動報告(北海道、宮崎県)
・被災地報告(岩手県、宮城県、福島県、熊本県、佐賀県、鳥取県)
・基調講演 『和の空間を考えるー居住空間にとって美と何かー』
講師 博物館明治村館長・早稲田大学名誉教授 中川 武氏
・交流会
②7月16日(日) 8:50~11:45
・分科会(各会場にて、各分科会関連活動報告と意見交換等をし、まとめる)
A分科会 「防災への取り組み」
B分科会 「地産地消のすまい」
C分科会 「歴史的建造物と建築再生」
D分科会 「環境共生住宅」
E分科会 「自治体連携とまちづくり」
F分科会 「子どもと住環境」
G分科会 「高齢社会と住まい」
H分科会 「既存ストックの活用」
・全体会
各分科会の報告、全体総評、H29年度 全国女性建築士連絡協議会アピール、全国大会京都大会の案内、H30年度 全国女性建築士連絡協議会(高知)の案内があり、閉会の辞で、充実した2日間の日程を終えました。
A分科会に参加して
「防災への取り組み」
はじめに、コメンテーターの野口氏(広島県女性部会)より、「みつけて学ぶ☆たてもの防災探検隊」の活動報告を受けました。
活動を行う重要なポイントとして、下記の3点を上げられている。
1. 建築士の職能が行かせるか
2. 参加者に身近な問題として感じてもらえるか
3. 防災の意識向上と意識継続につながるか
重要なポイントを押さえ、新しくチャレンジした企画。
・会場は、小学校を併設した「市民交流プラザ」(複合施設)。
・子どもに分かるようにと、火災を想定し建物から安全に逃げるためのクイズ形式のレクチャーと防災設備を説明しながらの館内歩きの2部構成で行われたと言う事でした。
報告後、参加者で、このワークショップを行うことになり、建物内での火災を想定し、避難方法を考えると言う事でした。建物の平面図等を見ながら、いろいろな意見が出て、防災設備がそもそもその位置でいいのか?数が少ないのでは?など、ワークショップから見えてくことが多くありました。
災害は、いつどこで、どのような状況で遭遇するか分かりません。
これまで、防災活動は、DIG,HUGなど、災害を想定し、ゲーム形式のワークショップがありました。
今回の活動報告は、地域の多くの人が普段利用している建物でのワークショップであり、防災意識を高める目的として、その効果は、大きいのではと思った次第です。
これまとは違う視点での防災活動に感心し、神奈川でも実施してみたいと思いました。
雨森委員
▼ 2017年06月23日 関東甲信越建築士会ブロック会青年建築士協議会 かながわ箱根大会
平成29年度・関東甲信越建築士会ブロック会青年建築士協議会 かながわ箱根大会
日時:2017年6月23日(金)
テーマ:“継”
場所:湯本富士屋ホテル
快晴に恵まれた、かながわ箱根大会となった。1都9県の各単位士会の建築士600名以上が参加された。会場の湯本富士屋ホテルにて、午後12時の全体会議Ⅰに始まり、第一から第三分科会が開催された。
防災委員会、女性委員会は、神奈川県の代表として、第一分科会Ⅰ「過去から未来へつなぐ“今”」で、内田委員が「つどう・つくる・つながる・ひろがる・そして、支え合う」のテーマで、発表しました。
午後2時45分からは、第一分科会Ⅱ(テーブルディスカッション)となった。神奈川のテーブルでは、HUGを委員で実践し、DIGを参加者に体験してもらった。活動の一部を、参加者へ紹介し、活動が広がることを期待したいと思いました。
雨森委員
▼ 2017年06月07日
神奈川県大規模災害対策士業連絡協議会リーフレット
▼ 2017年03月14日
都市の脆弱性が引き起こす激甚災害の軽減化プロジェクト
最終成果報告会「都市の脆弱化が引き起こす地震災害」
日時:2017年03月14日(火)13:00~17:00
場所:東京大学安田講堂
主催:東京大学地震研究所・京都大学防災研究所・文部科学省
目次
・都市の脆弱性が引き起こす激甚災害の軽減化プロジェクト概要
文部科学省研究開発局地震・防災研究課
・東日本大震災後の首都圏の大地震とその災害像
東京大学地震研究所 平田 直
・都市施設の崩壊余裕度と健全度判定
京都大学防災研究所 中島 正愛
・大規模被害の発生を前提とした災害からの回復力の向上
京都大学防災研究所 林 春男
・サブプロジェクト相互の連携
東京大学地震研究所 酒井 慎一
特別講演①
「理研AIP センターにおける防災・減災研究の取組み」
革新知能統合研究センター副センター長 上田 修功
特別講演②
「災害時におけるビッグデータを活用した防災分析」
ソフトバンク株式会社ビッグデータ戦略本部本部長
株式会社Agoop 代表取締役社長兼CEO 柴山 和久
感想
地震が起きるまでは、自然災害であるが、起こってからは人災であるという言葉が印象に残り
ました。
地盤がまずあり、次にその上に立つ個別の建物、そして被災後の対応についてと三つの分野が
連携して災害をいかに軽減化できるかを各担当講師が述べられていましたが、如何に情報を流すことができるか、それはシミュレーションから導かれた市民にとって避難上有益な情報であるが、ビッグデータをいかに活用できるかがこれから重要になってくるという事を聞きながら、通信システムに積極的に触れていく事が身を守る事に繋がると感じた次第です。
東委員
▼ 2017年03月11日 防災セミナー「地域における災害対策」
防災セミナー
日時:2017年03月11日(土)
場所:神奈川県中小企業センター
講師:坂元 昇 先生
防災セミナー「地域における災害対策」
平成29年3月11日、神奈川中小企業センタービルで開催された、防災セミナー「地域における災害対策」に行ってきました。
(講師:坂元昇先生)内容は濃く、派遣要請の仕組みがいろいろあり、勉強になりました。
村松委員(川崎支部)
▼ 2017年02月17日 平成28年熊本地震・木造住宅被害調査報告
~熊本地震の建築時代ごとの木造住宅被害と防災を考える~
日時:平成29年2月17日 午後6時~午後8時
場所:横浜市開港記念会館 6号室 参加者:80名
講師に、京都大学生存圏研究所の五十田博先生をお迎えしての講演会は、講演時間が不足す
る程の、盛りだくさんな内容でした。先生の講演は、人を引きこませ、聞き逃せないという思いにさせるものでした。参加者からは、先生の講演が素晴らしく、再度の講演希望が、多くありました。
盛況のもと、無事に終了する事ができました。
*講演会後、防災委員、会員有志で、先生を囲み、懇親会を開催。
気さくな人柄の五十田先生に、魅力を感じるばかりでした。
アンケート感想抜粋
・設計施工を見直す切っかけにしたい。顧客にさらなる安心を届けたい。見た目だけでなく。
・今まで木造の耐震については、あまり知らなかった。2階建でも設計は必要と感じた。
詳細はこちら→アンケート平成28年熊本地震・木造住宅被害調査報告
講演会の感想
五十田先生のお話は、2時間ではお話ししきられないほど内容がぎゅうぎゅうに詰まっていらして、半日くらい講演してもらいたいほど、本当にもったいないものでした。
私たち設計者は、木造住宅の構造・施工を常に勉強し、切磋琢磨して、日本中の多くの木造住宅に住む人が、より安全に安心して暮らし続けられるように努める責任があります。
それには、一般の方々に分かりやすく、住まいの構造のこと、耐震のことを説明し、考えて選択いただけるように、もっともっと、先ず私たち自身が理解しないといけないと痛感してます。
もちろんご予算もあるし、ご要望もいろいろありますが、何にも変えがたい命を守り、被災した時の被害、復旧の困難さとダメージをきちっと伝えていきたいと、改めて思いました。
400件あまりの耐震診断調査の経験をし、木造住宅設計と構造計画、施工の危うさを目撃してきた人間として、今後働きたいと思っています。構造が全く考慮されていない、木造住宅設計を甘くみている、外見と間取りだけの住宅だらけと言っても言い過ぎでないくらいです。そのような住宅の耐震性能に関しては、本当に怖いです。
木造住宅耐震性能の危うさの一番の原因は、耐震基準の違いではなく、設計者の耐震性能への認識と考え方だと思います。もちろん、耐震に関する時代の変遷も大きく影響しています。まだまだ解明できていないこともあります。それでも、私たちができることは、「木造は分かっている」、 「自分は経験と設計技術があり、木造住宅設計のエキスパートだ」と思ってしまっている設計者の勘違い、「自分たちは、たくさん木造住宅を、建ててきたから大丈夫、わかっている」という施工者の勘違いを改めて、勉強し続けて、設計・施工していくことです。
河原 典子(東京建築士会)
▼ 2017年02月02日 第21回「震災対策技術展」横浜
―自然災害対策技術展―
日時:2017年2月2日(木)・3日(金)10:00~17:00
場所:パシフィコ横浜
主催者側報告によると、2日間で、18,000以上が来場。
年々来場者が増え、社会の要求に答える重要な企画展となっている。
雨森委員
詳しい内容はこちら→「震災対策技術展」横浜ウェブサイト