会長挨拶
誇れる建築士、魅力ある建築士会を目指し
(一社)神奈川県建築士会会長 上原 伸一
この度、昨年度に引き続き、神奈川県建築士会の令和5・6年度会長を拝命致しました。二期目となり、新たなメンバーも加わった新体制の下、理事役員をはじめ会員の皆様と共に、神奈川県建築士会の更なる発展のために精一杯頑張りますので、よろしくお願い致します。
毎年のことではありますが、5月と6月は総会が続く時期となります。神奈川県建築士会及び各支部、日本建築士会連合会、近隣建築士会、関連団体等では、総会の機会を活かして講演会等のイベントを同時開催することが増えています。特に役員改選が無かった令和6年度では、議案書の文言による報告だけでなく、イベントを通じて建築士会の活動を知っていただく良い機会となりました。
今年の神奈川県建築士会では、総会に先立ちプリツカー賞を受賞した世界的な建築家、西沢立衛氏の講演会を開催しました。普段見かけない会員の姿も見られ、会の活性化に繋がる良い企画だったと思います。
さて、総会から新たな1年が始まりますが、今期の後半の1年を見据え、会員増強の成果を今年こそは出さなくてはならないという強い思いを持っています。今年度の事業計画は昨年度末の理事会で承認され、令和6年度の総会にて報告させて頂きました。今年度の重点事業は以下の通りです。
- 1.会員増強策の継続実施
- これまで検討・実施してきた会員増強の具体策全てについて、役員、理事、支部、委員会、会員、事務局等が一体となって取り組み、正会員,準会員・賛助会員の入会促進と退会抑制に努めます。
- 2.防災・災害に対する体制の強化
- 防災・災害に強い建築士会として、会の持続化強化と、応急危険度判定活動や災害時相談などの貢献活動を円滑に実施できるよう、その体制を強化します。
- 3.ITツールを活用した活性化等の促進
- 建築士会のIT環境をフルに活用し、会運営の効率化・迅速化を図るとともに、全世代間での会員交流の活性化と、魅力ある建築士会を広くPRしていきます。
- 4.建築士会経営の安定化の検討
- 建築士会の経営が将来的にも安定するよう、会員数の減少傾向や様々な要素を踏まえた検討を行います。
1〜3は昨年度からの継続事業ですが、4が新たに加えられた事業です。会員減少を止められない状況に責任を感じていますが、今年度こそ純増を目指し対策を講じていきます。
一方で、現実的に会員減少や他の要因による今後の状況を見極め、対応を検討しておくことも大切です。
過去を振り返り、無駄をなくし、効率良く、効果的かつ現実的な方策を実施することが、常に前向きで生産的、発展的な当会の健全な活性化に繋がると確信しています。
神奈川県建築士会は建築士法に基づく法定団体として、国家資格である建築士を会員とする社会的責任を担う組織です。
また、私たちの業務は、それぞれの立場で建物やまちづくりを通じて文化や環境形成に貢献する創造性の高い社会的役割を担っています。建築士の資格は我々にとって生活の糧であり、社会に示してきた大切なものであり、建築士会は建築士を保護する組織であり、社会で共に活動する拠点です。
我々一人一人が自らの資格を大切に想い、誇れる建築士、魅力ある建築士会を目指し、共に活動してまいりましょう。